鬼平犯科帳 暗剣白梅香

解説

松本幸四郎主演「鬼平犯科帳」待望のシリーズ最新第6弾

「暗剣白梅香」は妖しげな香りを纏う凄腕の刺客・金子半四郎が執拗に平蔵を狙う、手に汗握るエピソード。金子半四郎の正体を追うなかで、凶賊・蛇(くちなわ)の平十郎の配下で座頭を装う引き込み役・彦の市と半四郎との奇妙な繋がりが明らかとなり――。平蔵を狙う謎の刺客・金子半四郎に扮するは、松本幸四郎たっての希望により出演が実現した早乙女太一。平蔵に対する狂気的な執念と殺気に満ちた太刀筋で、観るものを惹きこむ独特の魅力を放つ。平蔵と半四郎によるラストの立ち回りは妖しくも美しい演出と、緊迫した空気から目が離せない唯一無二のシーンとなっている。また、前作「老盗の夢」から引き続き、座頭を装う引き込み役・彦の市としてマキタスポーツが出演。自らの過去への葛藤と恐れが滲み出る芝居によって、物語の展開を盛り上げる。半四郎と彦の市、そして半四郎と平蔵――因縁や宿命によって絡まり合うそれぞれの運命、その行きつく先とは……。

【キャスト】
長谷川平蔵:松本幸四郎
久栄:仙道敦子
相模の彦十:火野正平
彦の市:マキタスポーツ
金子半四郎:早乙女太一

【スタッフ】
監督:堀場優
プロデューサー:宮川朋之
原作:池波正太郎
脚本:大森寿美男
音楽:吉俣良