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マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン シネマ動画
マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマンの解説
その画、凶悪にして暴力的。ジョニー・デップが迫る、イギリス人アーティスト ラルフ・ステッドマン、孤高の美学
ラルフの長年のファンで、『ラスベガスをやっつけろ』に主演したのが縁で、親しい間柄となった俳優ジョニー・デップが、アトリエを訪ねるところから、映画は幕を開ける。
古くギリシャ時代に生まれた“風刺漫画”の概念は、長い歳月を経て表現方法の一つとしてジャンルを確立、1960年代のアメリカで大きなうねりとなる。「ユーモアをもてば過激な表現も許される」。その頃からラルフは、ニクソン大統領、ベトナム戦争、銃社会、公害、ヒッピー文化などを題材に、精力的に作品を発表。カメラは、以来50年余り、変わらぬ情熱を保ち続けるラルフの姿を追う。創作現場を目のあたりにしたジョニー・デップは、時に感嘆の声を上げ、時に言葉を失いながら、市民の自由のために筆を取る一人の芸術家の素顔を引き出していく。
監督もまた、ラルフに魅せられたチャーリー・ポール。広告業界出身の彼は、CM制作の傍ら15年の歳月をかけて本作を完成させた。モーションコントローリング、16mm、スーパー8、HDを駆使してラルフの作品の数々をアニメーション化。劇中に挿入されるのも見どころのひとつ。ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュが楽曲を提供しているのも話題だ。
【出演者】
ラルフ・ステッド、ジョニー・デップ、ウィリアム・バロウズ、テリー・ギリアム ほか
【スタッフ】
監督:チャーリー・ポール
音楽:スラッシュ,ジェイソン・ムラーズ,ハル・ウィルナー, オール・アメリカン・リジェクツ,エド・ハーコート